当院の検査

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苦痛の少ない内視鏡検査

がんの早期発見に欠かせない検査です。

全国の男女合計のがん罹患数、死亡数の統計では、大腸がん、胃がんは肺がんと並んで上位3位以内に入っており、それぞれ最も注意すべきがんの一つであることは間違いありません。しかし、胃がん、大腸がんともにステージⅠまでの早期の段階で治療することができれば、90%以上の確率で治ります(粘膜内のがんであればさらに高率です)。これらから、早期発見が非常に重要であることがお分かりいただけると思います。

しかし、内視鏡検査が必要とわかっていても、苦しいイメージを持っている方が多く、検査がどうしても後回しになりがちです。
当院では、鎮静剤を使用し、苦痛が少なく、安全に、安心して検査ができるように工夫していますので、検査について不安などありましたらお気軽にご相談ください。

内視鏡検査
内視鏡検査

とうげ外科胃腸科の内視鏡検査の特長

    1.鎮静剤を使用して検査を行います。

    検査中は静脈注射によって眠っている(ぼーっとしている)間に検査を行っています
    気持ちがリラックスして検査を受けることができます。

  1. 2.最新の内視鏡システムを採用し、診断精度の向上に力を入れています。

    オリンパス社の最上位機種であるハイビジョン内視鏡ユニット(Evis X1)を導入しています。
    世界でも画質が最も精細な機器の1つであり、検査の精度向上に力をいれています。
    当院では、日本消化器内視鏡学会専門医による検査が可能です。

  2. 3.患者様の病態や希望に応じた胃内視鏡(胃カメラ)と大腸内視鏡(大腸カメラ)が可能です。

    鼻からの胃内視鏡検査(経鼻内視鏡)や、検査当日のピロリ菌迅速検査、画面を見ながらの内視鏡検査、状況に応じて胃内視鏡(胃カメラ)と大腸内視鏡(大腸カメラ)の同日検査など、患者様の病態や希望に応じた内視鏡検査・治療を実施しています。大腸内視鏡検査はお腹が張りにくい炭酸ガスを用いた観察を行いますので、検査後も楽にご帰宅いただけます

  3. 4.安全で快適な検査体制(検査直後にご自身での移動はありません)。

    ぼんやりしている状態では、検査台から回復室までの移動で転倒する危険性がありますが、当院では、横になったままストレッチャーで内視鏡室から回復室へ移動しますので、安全に移動ができます
    ご自身での移動がないため、ご高齢の方や体の不自由な方にも、安全に安心して検査をうけていただけます。ゆったりした個別の回復室をご用意しておりますので、快適にゆっくり休んでいただけます。付き添いの方の待合スペースも設置していますので、皆様にリラックスして休んでいただけるように配慮しております。

  4. 5.検査結果を持ち帰ることができ、健康管理にお役立ていただけます。

    ご帰宅いただく前に、検査の結果を丁寧にご説明いたします。ただ、鎮静剤の影響が残っていて、その時は理解していても後で忘れてしまう方も少なくありません。
    当院では、検査結果の説明書を写真付きでお渡ししていますので、後で見直したい時やご家族への説明に使いたい時、過去の検査との比較などでご活用いただけますので非常に便利です。

胃内視鏡検査(胃カメラ)について

鼻から入れる胃内視鏡検査も行っています。

胃カメラでは、胃のみでなく咽頭・喉頭から十二指腸までの観察を行います。胃がんなどの消化器疾患の早期発見に欠かせない検査です。

以下の症状がある方は胃カメラをお勧めします。
  • 胃の痛み、腹痛、胃もたれ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 胸焼け、胃酸の逆流
  • 胸のつかえ感
  • 黒っぽい便が出る
  • 胃がん検診で異常を指摘された
胃内視鏡検査

2021年9月7日 オリンパス社最新内視鏡モデル「EVIS X1」,極細径胃内視鏡カメラ(GIF-1200N)を導入しました。

極細径胃内視鏡カメラ

当院での胃カメラの特長

経鼻(鼻から入れる)の胃カメラと、経口(口から入れる)の胃カメラと両方の検査が可能です。
鼻からのカメラは、経口のカメラと比べて「嘔吐反射が少ない」というメリットがあります。
一方で、経口の胃カメラは鼻からのカメラに比べると太くなりますが、それでも昔に比べると細く、眠っている間の検査では楽に検査していただけます。また、画質がより精細になりますので、細部の検査に適しています。
どちらでもご希望に応じてカメラを選択できますのでお気軽にご相談ください。

大腸内視鏡検査について

●無送気挿入と炭酸ガスの使用により、お腹の痛みや張りが最小限で検査できます。

●日帰りで大腸ポリープ切除が可能です。

大腸内視鏡は、盲腸・回腸末端(小腸の出口)から肛門まで観察を行います。大腸がんや大腸のポリープなどの早期発見に欠かせない検査です。

以下の症状がある方は大腸内視鏡をお勧めします。
  • 血便が出る、便に血が混じる、拭くと血が付く
  • 便秘、下痢、便の性状(コロコロ便や水様便など)が不規則
  • 便が細くなった
  • 粘液が付く
  • 腹痛がある
  • ガスでお腹が張る
  • 検診で便潜血検査陽性を指摘された
  • 過去に大腸ポリープを切除したことがある
大腸内視鏡

下剤の服用方法  【動画】

こちらのページをご覧ください。

当院での大腸内視鏡の特長

大腸内視鏡では、「無送気軸保持短縮法」という挿入方法を取り入れています。
これは、空気を入れずに内視鏡を奥まで進めていく挿入法です。空気を入れてカメラを進めると、ふくらんだ腸にカメラが当たり引き延ばされて痛みが生じますが、当院での検査法では挿入時に空気が入らないので楽に検査を受けていただけます。この方法は大腸内視鏡を無痛で受けていただく上で、非常に有用な方法です。

「無送気軸保持短縮法」についての詳細へ
  • 大腸ポリープ(腺腫)について

    健康コラム(大腸腺腫について)でも詳しくお伝えしていますが、がんになる一歩手前の状態(前がん状態)を腺腫といいます。
    腺腫は大きくなればなるほど大腸癌のリスクが高くなるので、その前がん病変であるポリープを切除することで大腸がんを予防することができます。
    そのため、大腸内視鏡検査で腺腫を発見することはとても重要です。
    当院では、ポリープが見つかれば基本的にその場で切除します。ポリープの大きさや形によりその場で切除ができない場合は、治療可能な病院へご紹介させていただきます。

    大腸ポリープや大腸癌の多くは無症状で進行しますので、腺腫や癌の発見率が高くなる40歳以上の方は定期的な内視鏡検査を行うことをお勧めします。
    特に、便秘の進行や肛門からの出血がある場合は早めの受診しましょう。

  • コールドポリペクトミーについて

    大腸ポリープを内視鏡で切除することをポリペクトミーといいます。従来は、電気で焼き切る方法を行っていましたが、治療後の穿孔(腸に穴があく)や後出血のリスクが少なからずありました。近年では、ポリープを通電せずに切除することで、熱による粘膜損傷を抑えられ、後出血や穿孔を未然に回避できる治療法(コールドポリペクトミー)の有用性が報告されています。
    当院では、ポリープの大きさや形に応じて専門医が適切な治療法を選択します。当院では、合併症の少ない治療法を積極的に取り入れています

    【従来のポリペクトミー】
    従来のポリペクトミー
    (左;ポリープ、右;切離面の周囲が白く焼けている)
    【コールドポリペクトミー】
    コールドポリペクトミー
    (左;ポリープ、右;切離面以外の粘膜損傷がない)

病理組織検査について

迅速かつ病理専門医による正確な診断

当院では、内視鏡検査時の病理組織検査に(株)パソネット社による最新システム「迅速病理検査ネットワーク」を導入いたしました。

迅速病理検査は、病理標本を高性能デジタルスキャナでデジタル化し、セキュリティの高いインターネット回線を利用することで、従来10日程度かかっていた、検査結果が出るまでの時間を2~4日に短縮することができるようになりました。
このため、検査結果が出るまでの時間を大幅に短縮することができ、患者様が不安に過ごす時間も短くなります。

また、国内有数の経験豊富な消化管専門の病理医による検査をお願いしており、専門性の高い正確な診断が可能となりました。 デジタル化した標本のため、難しい診断でも複数の専門医による検査が可能です。

迅速病理検査ネットワーク

内視鏡検査についてのよくある質問

こちらのページをご覧ください。