とうげ外科胃腸科医院

広島,肛門科,胃内視鏡,大腸内視鏡,下肢静脈瘤
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腸活について

腸活について

腸活とは?

話題の“腸活”についての色々な情報を「腸活通信」として、随時発信していきたいと思います。
新しい医学研究の報告、当院で行っている腸内細菌(腸内フローラ)検査や、是非おすすめしたい食材や栄養について、難しい話題もできるだけわかりやすくご紹介します。

 

【腸活Q&A】
  • 腸活とは?
    腸活とは、食事や運動などを通じて腸内環境を整える取り組みのことをいいます。
     
  • 腸活はどうすればいいの?
    この答えを求めている人はとても多いと思われます。
    どうすれば腸内環境が整うのか?という答えは、実は“わからない”のです。

    あまりにも無責任な回答なので補足しますが、腸内細菌叢は、同じ日本人でも個人個人にベストな腸内細菌バランスは異なっているとされています。つまり、“こういう腸内細菌のバランスだとベスト“という目標がないのです(ある程度はわかっていますが)。
    ヨーグルトがある人には合っていても、他の人にとってはお腹をこわしてしまうことがあるなど、決まった腸活法もないので、その人にあった方法を探さなくてはなりません。
    まず、多くの人に良い方法を試す。合う方法は継続し、合わなければ違う方法を取り入れるということを繰り返し行うことが重要です。

    ただ、やみくもに手を出しても腸内環境は安定しません。腸内環境が安定していないと、風邪をひきやすかったり、がんやアレルギーなど、様々な病気を引き起こす可能性があります。
    家を建てるには土台作りが重要なように、健康を保つために腸内環境の基礎固めは欠かせません。
    腸内フローラ検査は、その人の菌のバランスがわかるため、よりその人にあった腸活法に取り組めるきっかけとなります。
    腸活による基礎固めは随時ご紹介します。
    *腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう):腸の中に住み着いている多種多様な細菌の集まり。腸内フローラ。

 

 

腸活について

腸内環境を整える①『食物繊維について』(西広島タイムス)

 

腸内環境を整える①『食物繊維について』のコラムが西広島タイムスに掲載されました。(2020.1.28)

 

 


※画像クリックで拡大されます。

 

腸内環境を整えるためには、食事で腸内細菌のバランスを保つことが大事です。そのために、大事な栄養素の一つが食物繊維です。

食物繊維は、消化されない食物成分の総称で、多くが便のもとになります。魚介類や肉類などの動物性食品にはほとんど含まれず、植物性食品に多く含まれます。
水に溶けない不溶性食物繊維は、腸内で膨らみ便のかさが増すことで排便を促します。
水に溶ける水溶性食物繊維は、水に溶けるとゲル状になるため便が軟らかくなります。
コロコロ便でお悩みの方は水溶性を多めに摂ると良いでしょう。

水溶性食物繊維は、腸内細菌の働きによって短鎖脂肪酸※1をつくる原料となるため非常に大事ですが、国民栄養調査では、不溶性の約3割しか摂取されておらず、さらに、全世代で食物繊維の量が約5g(ひじき小鉢一杯分)不足していると報告されています。極端でない範囲で、意識的に、特に水溶性食物繊維を摂ることをお勧めします。

※1短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん):「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」などの脂肪酸の総称。
免疫調節や悪玉菌の増殖を抑える働きを持っている。

 

食物繊維 食物繊維含有量の多い食品
不溶性 豆類、穀類、野菜、きのこ類
水溶性 海藻類、果物類、芋類

 

 

腸活について

腸内フローラ検査について (西広島タイムス)

 

腸内フローラ検査ついてのコラムが西広島タイムスに掲載されました。

 

 


※画像クリックで拡大されます。


腸内には、様々な種類の細菌が数百兆個ほど生息しており、細菌の重さだけで11.5㎏になるといわれています。多数の細菌が住み着いている様子を花畑(フローラ)に見立て、“腸内フローラ”と呼ばれています。

腸内細菌の働きや、腸内細菌と関係がある病気は以下の通りです。

【腸内細菌の働き】
 ①免疫調節
 ②食物繊維の消化
 ③ビタミンを作る
 ④心のバランスを保つホルモンを脳に送る

【腸内細菌と関係がある病気】

 



最近の研究では、肥満と関わりがある菌や、大腸がんと関係が深い菌も報告されています。

腸内フローラ検査は便を採取するのみで可能で、細菌の種類やバランスから、腸の健康度や腸活のポイントが判明します。

おなかの調子が悪い方のみでなく、ダイエットがうまくいかない方、肌の悩みがある方は、腸内フローラ検査をお勧めします。

 

 

腸活について

腸活「プロバイオティクス」


【入門編】
 

「ヨーグルトを食べると腸に良い」とされる理由がわかるページです。
★ かんたん解説 ★
・ヨーグルト=腸に有用な乳酸菌やビフィズス菌(善玉菌)を多く含む
・有用な菌が腸に作用して、便秘や下痢を改善させたり、感染しないように免疫の機能を強くしたりします。



【基礎編】

  • プロバイオティクス(probiotics)
    プロバイオティクスは、「腸内細菌のバランスを改善することにより、宿主に有益な効果をもたらす生きた微生物」と定義されています。分かりやすく言うと、腸に有用な“菌”のことです。
     

    代表的な菌 :乳酸菌・ビフィズス菌
    代表的な食材:ヨーグルト・チーズ・乳酸菌飲料・漬物・キムチ・味噌・納豆

  • プロバイオティクスの有益な効果
    1.便秘および下痢症の改善
    2.免疫機能改善による感染防御
    3.アレルギー抑制効果
    4.動脈硬化の予防効果
    5.抗腫瘍作用
    などが報告されています。


【腸活Q&A】

  • 乳酸菌とは?
    発酵し乳酸を生産することによってエネルギーを作る菌の総称をいいます。
  • 乳酸菌の働きは?
    乳酸菌やビフィズス菌は、腸内で乳酸、酪酸を生成します。
    乳酸や酪酸は、腸管を刺激するため、腸管の蠕動運動が活発になり、便通が促進されます。 また、整腸、軟便、腹部膨満感の改善作用も報告されています。
    *酪酸(らくさん):酪酸は、腸内細菌の酪酸菌(酪酸産生菌)が腸に届いた食物繊維を発酵・分解することで作り出される、短鎖脂肪酸の一種。
     

    前述のように、私たちの腸内環境は、一人一人異なるため、自分の腸と相性のよい菌を探すのは、簡単ではありません。そのため、乳酸菌やビフィズス菌は、 複数の種類を摂った方がより効果的と言われています。
    ☞ 専門医一言メモ 
    乳酸菌やビフィズス菌を多く含むヨーグルトは、高FODMAP食に分類されており、過敏性腸症候群の人にとっては、腹痛や下痢が悪化する場合があるので注意が必要です。